
1. 肥満の定義
BMIとは肥満度を表す国際的に用いられている数値で「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で求められます。
(例)身長150cm、体重50kgの人の場合、50(kg) ÷ 1.5(m) ÷ 1.5(m) = 22.2
日本では18.5~25未満を「普通体重」、25~35未満を「肥満」、35以上を「高度肥満」と分類されています。BMI18.5未満のかたには痩身のためのお薬はお勧めできません。BMI18.5以上であっても健康状態を害するリスクがあると判断した場合、処方をお断りする場合がございます。
2. 治療薬
当院ではリベルサス、ルセフィの2種類を取り扱っています。
リベルサスは「GLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)受容体作動薬」というもので、もともと人の体内に存在し腸から分泌されるホルモン・GLP-1が含まれています。GLP-1は血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、食欲の抑制、満腹感の維持、脂肪の分解などの効果が期待できます。
ルセフィは腎臓による糖質(血中グルコース・ブドウ糖)の再吸収を抑制し、糖を尿として排泄することで血糖値を下げ、実質的な糖質制限を促します。
投与方法 | 概要 | |
---|---|---|
リベルサス (GLP-1) | 内服 | 1日1回、空腹時に3mg錠、7mg錠、14mg錠のいずれかをコップ半分の水(120cc)で1錠服用します。 飲んだ後は30分~2時間程度、食事や水分の摂取を控える必要があります。3㎎で治療を開始して、4週間継続します。食欲が止まらなければ、7㎎に増量します。 食欲が止まっていれば、その量を維持量として継続します。 |
ルセフィ (SGLT2) | 内服 | 1日1回、2.5mg錠を朝食前または朝食後に1錠服用します。服用後のアルコール摂取や激しい運動は低血糖のリスクがあるので控えてください。 |


3.副作用
①リベルサス
リベルサスを始めとするGLP-1受容体拮抗薬の副作用の中で一番多いのは消化器症状です。下痢や吐き気などが起きることがあります。軽度であれば、自然に軽減していくことが多いですが、強い症状の際はご相談ください。GLP-1受容体拮抗薬単独では低血糖を起こすことは少ないとされています。また肝機能障害などを生じることがあり、定期的に血液検査を行っています。
②ルセフィ
ルセフィのおもな副作用として、膀胱炎、便秘、頻尿などが報告されています。
また、頻度はそれほど高くありませんが重大な副作用として、低血糖、腎盂腎炎、脱水、ケトアシドーシスなどが報告されています。
ルセフィには利尿作用があるため、服用にともなって尿量や排尿回数が増加し、脱水を起こすおそれがあります。脱水が進むと、脳梗塞を含む血栓・塞栓症などを発現することもあるため、こまめな水分補給を心掛けましょう。
4. 料金
項目 | 価格(税込) |
---|---|
初診料 | 3,300円 |
再診料 | 1,100円 |
リベルサス錠 3mg(30錠/月) | 16,500円 |
リベルサス錠 7mg(30錠/月) | 27,500円 |
リベルサス錠 14mg(30錠/月) | 38,500円 |
ルセフィ錠 2.5mg(30錠/月) | 16,500円 |
定期採血 | 5,500円 |
*初回処方時および投与3か月後に採血をお願いしております。
*初回処方時の採血は、3か月以内の健診結果を持参して頂ければ代用させていただきます。
*投与3か月後の採血に異常がない場合も、年1回程度の採血をお願いしております。
KOSUGI iHUG ウェルネスリビング棟1階
中原区役所方面の出口をご利用ください。
詳細はこちら
受付にてサービス券を発行いたします。